2021年4月1日
第37代 会長 國友 英治
『守破離』
~次世代へ、バトンをつなごう~
2020年は世界的に新型コロナウィルスが蔓延し、日本経済は大きなダメージを受けました。東京オリンピック・パラリンピックも史上初の延期になるなど、新型コロナウィルス感染症のダメージからの回復の見通しも不透明です。市川市内でも飲食店などのサービス業や小売業の多くが経営的な苦境に立たされるなど、大企業や中小企業などへの経済的ダメージは計り知れません。
市川YEGの活動においても、定例会が中止や変更を余儀なくされ、多くの会員が対応に苦慮してきました。しかし、そんな中でも我々が持っている強みである、「仲間を助け合う気持ち」や「自身が持つ強みを発揮する行動」を再確認する機会にもなり、ICTを活用した情報発信やオンライン定例会も他の単会に先駆けいち早く導入することができました。これは、多士済々の会員が団結し個々の能力を発揮し、困難を乗り越えようと努力したからにほかなりません。
37年目を迎える令和3年度は、市川YEGの会員のひとりひとりがこれからの活動に、更なる誇りや自信、楽しみをもてるようにしていきたいと考え、「守破離」を掲げます。
「守」は型を守ることです。多くの先輩方が作り上げてきた、素晴らしい伝統や風土、歴史を守り、継承していくことが大切です。その一つに団結する力があります。会員が一致団結することで、多くのエネルギーが生まれ逆境にも負けない大きなパワーが発揮できます。
「破」は型を破ることです。独自に研究や自己研鑽することで、市川ならではの型をつくっていくことです。他の単会や地域をまたいで交流を活性化することで、市川YEGの活動や人の交流も含め、市川市内への経済的な効果も得られるはずです。
「離」は型を離れることです。これは、次世代への継承です。良い伝統を守り、新しい型に変化し、継承する。これからの激動の時代の変化に合わせた柔軟な発想や行動力が必要となります。
私の掲げた「守破離」は、良い部分は守る(伝統を守る)、思考や行動は時代とともに変化や進化(変容)をしながら、次世代に繋いでいくこと(継承)です。
3年後に40周年を迎える市川YEGでは次世代へのバトンの継承と会員のひとりひとりの育成が重要と考え、今年度はそれぞれの委員会に入会歴や役員経験に拘らない会員の起用をいたしました。また、新型コロナウィルス感染症の影響で、対面イベントの企画や実施が困難なことも想定されるため、会員ひとりひとりのITリテラシーの向上やスキルアップが重要と考え、40周年記念事業の新しい形での実施も見据え、デジタル推進委員会を新設いたします。
市川市内への経済対策も重要です。外国人観光客の来日や、国内の人の移動が制限されるなか、地域経済を活性化していくには、可能な限りの経済活動を再開させなければなりません。刻々と状況が変化する中、情報をタイムリーにつかみ、その時々で委員会ごとに柔軟な発想で定例会を開催する必要があります。まちづくり全体事業ではオンラインでの講演会の開催や、市川市内への経済の活性化になるような、市民と会員がともに参加できるような企画をしたいと考えます。
新型コロナウィルス感染症の影響で、今年度の市川YEGの活動も弾力的な運用を求められると思います。そのような状況下でも、様々な業種からの参加や会員同士の親睦、会員ひとりひとりの資質向上や自己研鑽、他団体が行うイベントなどに可能な範囲で参加や協力をし、市川YEG活動を積極的に広報する。これらの柱を軸にした行動目標を継続することで、更に活気ある青年部を目指していきます。それには会員ひとりひとりの協力と意識の向上が不可欠です。至らぬ点も多くあるとは思いますが、一年間どうぞよろしくお願いいたします。